iTunesで表示される「書類とデータ」とは?
iPhoneをMacBookやPCに接続してiTunesを起動すると、画面下にiPhoneのストレージを消費状況が表示されます。
それは『オーディオ』や『ビデオ』、『写真』などがそれぞれどの程度ストレージを消費しているのか確認することが可能ですが、その中に『書類とデータ』と表示される領域もあります。
『オーディオ』や『ビデオ』、『写真』などであれば自身が購入した音楽や映画、撮影した写真だと理解できますが、『書類とデータ』については何なのか覚えがないという方もいるかと思います。
これはユーザー自身が取り込んだPDFファイルやPages、Numbers、KeynoteなどのiWork用のファイルやアプリが生成したデータなどです。
「書類とデータ」の削除方法
『書類とデータ』を削除する手順を確認してみます。
1.iTunesで表示される『書類とデータ』は4.05 GBを消費しています。
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2.設定アプリを起動し、『一般』をタップします。
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3.『iPhoneストレージ』をタップします。
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4.ストレージの使用状況が確認できます。
画面をスクロールすると、アプリごとの消費ストレージを確認できます。
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5.今回はiWork用アプリの1つであるKeynoteを例に確認してみます。
『書類とデータ』には『2.9 MB』と表示されています。画面下部にはその容量を消費しているiPhone内に保存されたKeynote用のファイルが表示されています。
このファイルは『編集』をタップすることで削除することが可能です。
「書類とデータ」が減らない場合の対処法
上記の手順で「書類とデータ」の削除を行っても、0KBにならない場合があります。
今回のケースでは、実際に41 KB残っていることが分かります。
iPhoneにて『書類とデータ』を削除してみた後に改めてiTunesで確認してみても4.04 GBを消費しており、ほとんど減っていません。
※この操作にてどの程度のデータ容量が減るかはユーザーごとの使用状況によります。
『書類とデータ』には削除することが出来るファイルも含まれていますが、アプリが生成したキャッシュファイルなどはユーザーが操作することは出来ません。
『書類とデータ』のストレージ消費量が多く、iPhone上での操作でもあまり減らない場合はiTunesと接続して一度iPhoneのバックアップを行い、その後で復元することでシステムやアプリが生成したキャッシュファイルなどの操作できないファイルも初期化されることで容量が減少します。
iPhoneのバックアップと復元手順
1.『iTunes』を起動する。『今すぐバックアップ』をクリックし、『このコンピュータ』にバックアップを取得します。
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2.『バックアップを復元』をクリックします。
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3.iPhoneで『iPhoneを探す』を利用している場合は、以下の警告が表示されます。
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4.iPhoneのiCloudの設定メニューから『iPhoneを探す』をタップする。
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5.『iPhoneを探す』のスライドスイッチをオフにする。
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6.iTunesで『バックアップを復元』をクリックすると復元データの選択画面が表示されます。
プルダウンメニューから復元したいiPhoneの名前を選択して『復元』をクリックします。バックアップの復元が開始されます。
最後に
iPhoneの『書類とデータ』にはユーザー自身が取り込んだデータも含まれますが、多くはアプリやシステムが生成したファイルが多いようです。
これにはメッセンジャーアプリの送受信履歴や添付ファイルなども含まれるため、iPhoneを長く使うほどに多くの容量を消費していきます。
キャッシュファイルにはデータアクセスの速度を向上させる効果などもありますが、ストレージの残り容量が少なくなってきた場合などはiPhoneのバックアップと復元を行うことで一度、『書類とデータ』がクリアされますので空き容量が増える効果があります。
また、以前はよく使っていたが最近はあまり使っていないアプリなどのキャッシュファイルやアプリが生成したファイルもクリアされますので、実使用にはあまり影響がなく空き容量が増える効果を期待することも出来ます。