モバイルデータ通信とは?
モバイルデータ通信というのは、携帯電話回線を用いたデータ通信のことです。
Safariでインターネットを見ている場合や、ニュースアプリでニュースを見たりする際には、そういったネット上のデータを携帯電話基地局との間でやりとりしています。
また、Google Mapsやインターネット・バンキング、ゲームなどのアプリもネット上のサーバーなどとデータをやりとりしていますので、多くの場面でモバイルデータ通信が行われています。
iPhoneでは画面右上のアンテナピクトの横にキャリア名などと共に『4G』や『LTE』などと表示されている場合はモバイルデータ通信が可能な状態です。
扇状のアイコンが表示されている場合はWi-Fiで通信している状態ですので、モバイルデータ通信が行われていないことになります。
使いすぎた場合は?
モバイルデータ通信で使える容量、キャリアによってはCMなどで『50GBでも月間○○円!!』などと説明しているように契約しているプラン毎にモバイルデータ通信量の上限が決まっています。
通常は1ヶ月に使えるモバイルデータ通信容量ごとに複数のプランが提供されています。使いすぎた場合にどうなるかを毎月1日にリセットされるケースから考えてみます。3GB(3ギガ)のプランで契約しており、その月の20日に上限の3GBに達してしまったとします。
そうするとそれ以降、月末まではモバイルデータ通信速度に制限がかかり、インターネットでのページ読み込みなどが大幅に遅くなってしまいます。
これを解除するには追加で1GBごとに1,000円などのデータ定額パック(契約キャリア毎に異なる)などを購入し、上限を引き上げて引き続き高速データ通信を利用するか、大幅に遅い通信速度でリセットされる月末までの10日間弱を過ごすかを選択する必要があります。
ただし、モバイルデータ通信の速度が制限されるのはあくまでも『4G』や『LTE』などの携帯電話回線を使用した場合ですので、ご自宅のWi-FiやフリーのWi-Fiスポットなど、Wi-Fiを通じたデータ通信はそれとは関係なく、そのWi-Fi回線に応じた高速データ通信を行うことが可能です。
※フリーのWi-Fiスポットによっては通信速度を制限している場合もあります。
通信制限とその解除時期、追加チャージなど、各キャリアのルールについては、下記記事を参考にして下さい。
節約するための設定
iPhoneに限らずスマートフォンはガラケーと比較してリッチなコンテンツを利用でき、また、多くの便利なアプリが利用可能ですのでモバイルデータ通信量を多く消費する傾向にあります。
ここでは、モバイルデータ通信量を節約するための設定を確認してみます。
アプリごとにモバイルデータ通信を制限する
iBooksなど、大きめのコンテンツをダウンロードするアプリなどはモバイルデータ通信の利用を制限して、Wi-Fi接続でのデータ通信のみを行うようにします。
1.『設定アプリ』を起動し、『モバイル通信』をタップする
↓
2.モバイルデータ通信の利用を許可しないアプリのスライドスイッチをオフにする
↓
3.更に下にスクロールして表示される『Wi-Fiアシスト』をオフにすれば、Wi-Fiが切断された場合などにモバイルデータ通信が代用的に行われてしまうのも防止できる
iTunesストアなどで購入したコンテンツの自動ダウンロードを行わない
iTunesストアで購入した『ミュージック』など、コンテンツのダウンロードにモバイルデータ通信を使用しないように設定することも節約するのには有効です。
1.『設定アプリ』→『Apple ID』から『iTunesとApp Store』をタップする
↓
2.モバイルデータ通信での自動ダウンロードを行わない場合は、スライドスイッチをオフにする
アプリのバックグラウンド更新を行わない
アプリを利用していない場合でも、バックグラウンドでコンテンツを更新する必要がない場合は、オフにすることで節約できます
1.『設定アプリ』→『一般』から『Appのバックグラウンド更新』をタップする
↓
2.『Appのバックグラウンド更新』自体をオフにする、Wi-Fiでの利用のみを許可するか、アプリごとにスライドスイッチをオフにしてモバイルデータ通信での更新を許可しないようにする
メール内の画像を自動的に読み込まない
メールに画像が埋め込まれているなど、場合によって不要な画像だったりもします。これを行うことで、画像をタップした場合のみサーバーから読み込むように設定され、モバイルデータ通信を節約することが出来ます。
1.『設定アプリ』→『メール』から『サーバー上の画像を読み込む』のスライドスイッチをオフにする(下画像はオンの状態)
最後に
今回記載した以外にも、動画アプリなどではモバイルデータ通信ではHD動画を利用せず、サイズの小さいSD動画のみに制限するなどで通信量を節約することが可能です。
また、動画配信アプリなどでは、あらかじめ動画をダウンロードしておく機能が備わっている場合があります。
自宅等のWi-Fi環境でダウンロードしておきオフラインでも閲覧できるようにしておけば、かなりの通信量を節約することができるでしょう。