Safariのキャッシュとは?
iPhoneに標準搭載されているWebブラウザであるSafariには、サイトの表示を高速化するための仕組みとしてキャッシュが採用されています。
これはパソコン用も含めた多くのWebブラウザにも搭載されているもので、「訪問、表示したサイトの画像やテキスト情報などを保存しておき、再訪問時にはこの保存データを読み込みことで、Webサイトからまた同じデータをダウンロードすることなく、結果的に表示が高速化される」という機能です。
この保存されたデータが“キャッシュ”です。
キャッシュを削除する方法
サイトの読み込みを高速化し、パケット通信料を抑えることも可能なSafariのキャッシュですが、多くの閲覧サイトの「保存データ=キャッシュ」の合計サイズが大きくなってくると「サイトを表示する際に、データ量の大きなキャッシュを確認にいくのでSafariの動作が重くなる」、「データ量が大きいということからストレージサイズも圧迫され、空き容量が減少する」ことにもつながります。
Safariを使用しているうちに以前より表示が遅い、または不安定になったと感じたり、ストレージの空き容量を少しでも確保したい場合はキャッシュの削除を行う方法があります。
その方法について確認します。
【最も簡単にキャッシュを削除する手順】
1.『設定アプリ』を起動する
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2.『Safari』をタップする
↓
3.『履歴とWebサイトデータを消去』をタップする
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4.『履歴とデータを消去』ダイアログが表示される。
これをタップすることでキャッシュは削除されます。
※ただし、キャッシュだけではなく履歴やCookieなども一緒に削除されてしまいます。
【キャッシュだけを削除する手順】
ここでは、キャッシュだけを削除する方法を確認します。
1.『設定アプリ』を起動する
↓
2.『Safari』をタップする
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3.『詳細』をタップする
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4.『Webサイトデータ』をタップする
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5.『WEBサイトデータ』として、現在のキャッシュサイズ、そしてその下にはサイトごとのキャッシュサイズが表示されています。
↓
6.全てのキャッシュを削除する場合は『全Webサイトデータを削除』をタップする
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7.『今すぐ削除』をタップすると全てのキャッシュが削除される
【特定のサイトのキャッシュだけを削除する手順】
全てのキャッシュを削除するのではなく、閉鎖されたサイトやサイズの大きいサイト、特定のサイトを指定してキャッシュを削除することも可能です。
1.『WEBサイトデータ』の画面の右上「編集」をタップします。
↓
2.キャッシュを削除するサイトの右側に表示されるマークをタップして削除するデータを選択します。
↓
3.「削除」をタップし、次に「完了」を押して削除作業を終了します。
Webサイトデータを検索する
更に、検索ウィンドウにサイト名を入力して膨大なWEBサイトデータから目的とするサイトのキャッシュを表示し、削除することも可能です。
1.『WEBサイトデータ』の画面の検索ウィンドウにサイトのドメイン名を入力します。
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2.目的とするサイトが表示されたら右下の「編集」をタップします。
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3.サイトドメイン左側に表示されるマークをタップします。
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4.「削除」をタップし、次に「完了」をタップして削除作業を終了します。
キャッシュ削除すると消えるもの
キャッシュを削除するとSafariの動作が軽快になる、ストレージの空き容量が増えるなどの利点もありますが、その代わりにこれまでに閲覧したサイトのキャッシュはなくなり、今後閲覧するWebサイトのデータは全て最初から読み込むことにもなりますのでパケット通信量が増加することにも繋がります。
最後に
キャッシュの削除には利点もありますが、パケット通信量の増加という面もあります。
ただ、Safariの動作が不安定なので一度、キャッシュの削除を試すなど致し方ない面もあろうかと思います。
その場合は自宅や無料WiFiに接続した状態でキャッシュの削除を行ったあとに定期的に閲覧するサイトを閲覧してキャッシュを保存しておけば、屋外などで4Gデータ通信を行う場合も新たに取得したキャッシュを活用することで通信量を抑えることが可能です。
また、削除したことでリンクなどから一時的に表示しただけのサイトのキャッシュは削除されていますので、今後活用される可能性のないサイトのキャッシュ=不要なキャッシュは掃除できたことにもなります。
まずは一度、ご自身のiPhoneにて『WEBサイトデータ』を表示し、各サイトがどのくらいのキャッシュを消費しているのかを確認して、必要であればキャッシュの削除を検討してみてはいかがでしょうか。