アイフォンを使っている人ならパスコードを設定して、いざという時のために対策していると思います。
もしアイフォンが他人の手に渡っても、パスコードが分からなければロック画面から進めないから大丈夫と思っていませんか?
じつはきちんと設定しておかないとロック画面から情報流出する恐れがあるので、この記事を参考にセキュリティを強化しておきましょう。
- パスコードの設定
- 通知センターの設定
- コントロールセンターの設定
- Siriの設定
- Touch IDの設定
見直すべき設定は、以上の5項目です。
パスコードの設定
通常アイフォンのパスコードといえば6桁の数字ですが、数字と文字を組み合わせてもっと長いパスコードを設定することも可能です。
もちろんロック画面で間違ったパスコードを入力し続けると制限が掛かり一定時間操作無効になりますが、縁ある6桁の数字なら予測される危険もあります。
あなたがロック解除しているところを横目で見られている恐れもありますので、長いパスに変更しておきましょう。
『設定』→『Touch IDとパスコード』とタップし、今現在設定されている6桁のパスコードを入力する。
『パスコードを変更』のタップし、再度現在のパスコードを入力する。新しいパスコードの入力画面で『パスコードオプション』を選択する。
『カスタムの英数字コード』または『カスタムの数字コード』を選択すれば、6桁以外のパスコードを設定することができます。
さらに一番下の”データを消去”をオンにしておけば、パスコード入力を10回間違えた時点でiPhone内のデータがすべて消去されるので安心。
こうすれば何桁で設定しているのかも分からないので、かなり予測は難しくなります。
毎回、長いパスを入力するのが面倒なら、あえて1,2文字のパスにするのもオススメ。
まさかそんな短いパスを登録しているとは、予測できなくて良いかもしれません。
通知センターの設定
ロック画面から通知センターを呼び出せる設定になっていると、電話やメールが入ったときにその相手が誰なのか分かってしまう。
とくにメールやLINEだった場合、冒頭部分まで見られる恐れがあるので設定を変更しておきましょう。
『設定』→『Touch IDとパスコード』と進み、パスコードを入力。
”ロック中にアクセスを許可”の項目の”今日”と”通知の表示”をオフにする。
ちなみに着信履歴だけ通知させたまま、メールやLINEなどを個別でストップさせるということもできる。
例)メールの場合・・・
『設定』→『通知』と進み、一覧から”メール”を選択。
”通知センターに表示”をオフにする。
その下の”ロック画面に表示”もオフにする。
”ロック画面に表示”をオフにしていないとメールが届いたときに画面上にダイアログで表示されてしまう。
コントロールセンターの設定
過去にはコントロールパネルを使ってロックしたiPhoneを突破する方法があるというニュースが流れていました。
iOS8.1.2では改善されているようですが、いまだにコントロールセンターにはちょっとした危険があります。
それはロック画面から”機内モード”にできるということ。
機内モードでwi-fiがオフの場合、”iPhoneを探す”を使った場所の特定ができません。
※なお”iPhoneを探す”については、こちらで詳しく説明していますので参考にしてください。
そもそも電源を落とされれば追跡ができなくなりますが、iPhoneを盗んだ犯人が追跡されずに操作できロック解除にチャレンジできるというのは危険です。
ロック画面からコントロールセンターを呼び出せないように設定しておきましょう。
『設定』→『コントロールセンター』と進み、”ロック画面でのアクセス”をオフにする。
これでロック画面からアクセスできなくなりました。
Siriの設定
ロック画面からSiriが使えるようにしておくと、”連絡先”に登録された情報が分かってしまう恐れがあります。
過去のiOSのバージョンでは、ある方法を用いれば”連絡先”の一覧までアクセスできましたが、iOS8.1.2では改善されています。
しかし一覧表示はできなくても個別で電話番号やメールアドレスなどの情報を引き出すことは可能です。
iOSをバージョンアップすると、連絡先に登録している名前をSiriに話しかけた場合、ロック解除を求められるようになりました(iOS10.3.3で確認済)。
相手の『電話番号』や『メールアドレス』が表示されなくなったのは良いのですが、登録された名前を呼んだ場合のみロック解除を求められるので、”あなたのiPhone内の連絡先にその名前が登録されているのかどうか”は判断できることになります。
(登録されていない人名を呼んだ場合、Web検索の結果が表示されます)
※【悪用禁止】情報を抜き出す方法!
ロック画面のままホームボタンをロングタップしてSiriを呼び出す。
そのiPhoneの”連絡先”に登録されているであろう人物の名前をSiriに向かって喋りかける。
すると生真面目なSiriさんが、その人物の情報を提供してくれます。
しかもフルネームで言わなくても認識してくれますし、似たような名前なら予測して表示してくれたりします。
これではかなり危険なので、ロック画面からSiriを呼び出せないように設定しておきましょう。
『設定』→『Touch IDとパスコード』と進み、パスコードを入力。
”ロック中にアクセスを許可”の項目の”Siri”をオフにする。
Touch IDの設定
『Touch ID』で指紋の登録をしておくとロック解除や『App Store』でアプリを購入するときなどにパスを入れなくていいので非常に便利。
しかし便利な半面、あなたが寝ている間に勝手に指をかざしてロック解除される危険があります。
これは意外に盲点なので浮気している方は特に気を付けましょう。
この問題を解決するためには、人差し指や親指のような分かりやすい指で登録しないこと。
さらに言うと指先でなくても登録できるので、指の関節など他人にバレない部分で登録しちゃいましょう。
『Touch ID』でロック解除する際、5回連続で失敗するとパスコードを入力しなければ解除できなくなります。
要するに5回試すあいだに登録した箇所が特定されなければ大丈夫。
最後に
- パスコードの設定
- 通知センターの設定
- コントロールセンターの設定
- Siriの設定
- Touch IDの設定
と、今回は5つの対策方法を説明してきました。
この中で一番気を付けないといけないのは”Siri”の設定。
赤の他人でも簡単に個人情報を抜き出すことができてしまうので危険です。
知人の情報を漏洩しない内に、ロック画面から呼び出せないように設定しておきましょう!
(今回の記事は、iPhone5s iOS 8.1.2を元に書いたものを2017年9月16日に加筆しています)